2021年12月より「通関ビジネス実務検定™」という新しい検定が始まります。この検定は、名前の通り、通関に関するビジネス実務を内容とする検定試験です。
通関に関する試験は、財務省が行う通関士国家試験があります。この試験は、通関業法に基づき年一回行われる権威ある国家試験です。
今回から実施される通関ビジネス実務検定™は、日本貿易実務検定協会®が主に受験生の皆さんのスキルアップのために行う民間資格です。したがって、法律に基づく通関士国家試験や通関士国家資格とは、異なるものです。
この通関ビジネス実務検定™は、貿易に携わる方、物流に携わる方、通関に携わる方あるいは、これらに将来携わろうと考えている方、通関士をめざしている方等のために通関に関する知識を学び、スキルアップに役立てていただこうという趣旨から創設したものです。また、さらには、通関、貿易、物流などの従業者の方々がこれらの知識を持つことにより、会社のコンプライアンス向上やリスクマネジメントの向上に役立つことも想定しています。

通関は、貿易の世界では、地味な存在かもしれません。しかし、国際間の貿易を支える重要な仕事です。どんな貿易でも必ず通関は、発生します。通関実務を知らずに貿易を行うのは、リスクが大きすぎます。この検定では、通関に必要な関税法、関税定率法などの関税に関する法令の知識をも問う試験ですが、それだけではありません。物流に関する知識、内外の時事に関する知識、世界の国々に関する知識などの問題も広く出題されます。この中には、輸出統計品目表や実行関税率表からHSコードを分類する問題や輸入貨物の課税価格、輸入の際に課される関税などについての問題も含まれます。これらの部分は、通関士国家試験と重なりますが、通関ビジネス実務検定™は、基礎知識に限定して出題されます。これは、通関士試験を受けようとする方の基礎固めにも十分役立つものと思われます。
このようにご紹介したように通関ビジネス実務検定™は、受験されようとする方のいろいろなニーズにお応えすることができるものです。

この新しい検定「 通関ビジネス実務検定™ 」をぜひ多くの方々のキャリアアップにご利用いただけたらと考えております。

日本貿易実務検定協会®理事長 片山立志